五城目バスツアー
2015年11月7日(土)
タイムスケジュール
9:00 秋田公立美術大学 出発
10:00~11:00 五城目の朝市見学
11:10~11:40 五城目城から町を見下ろす
11:50~12:40 環境と文化の村”文化の館”
13:10~14:00 昼食(農家レストランにて 昼食代1000円)
14:30~15:00 馬場目地域活性化支援センター
15:10 ~15:50 シェアビレッジ町村
17:00 秋田公立美術大学着・解散
カーシェアリングやシェアハウスなど
「シェア」は、なにやら都会を中心としたおしゃれ感漂うキーワードになっていますが、
今日の舞台、秋田県南秋田郡五城目町は
秋田駅・秋田空港から車で約40分ほどにある
人口9,433人(2015年12月1日現在)の小さな田舎町。
520年の歴史を誇る朝市が有名といえば有名ですが、
秋田県内ではそれほどメジャーな地域ではありません。
城下町として、木工や鉄工などの職人さんや
造り酒屋、農林業をベースとした暮らしが営まれてきたそう。
ただこの五城目町もご他聞にもれず、
高齢化率は40%を超え、集落や風景の消滅も大きな課題となっています。
この日はアーツ&ルーツ専攻の石倉敏明先生がナビゲーター。
石倉先生「特に五城目町と土崎、男鹿半島、そして阿仁の位置関係を頭に入れてください」
ここで今日の講師、五城目町地域おこし協力隊の柳澤龍さんと合流。
まずは朝市の見学から。
参加者はほぼ秋田市民でしたが
それでも、「実ははじめて」という人も多かったです。
五城目町の新鮮な野菜や、男鹿半島の魚介類などが並んでいます。
五城目朝市は県内でもっとも古い伝統があり、
毎月2・5・7・0のつく日に,下タ町通りで朝8時頃から昼近くまで店が並びます。
柳澤さん「ここ、五城目町の朝市は、1495年に馬場目の地頭・安東季宗が
齊藤弥七郎に命じて、町村に「市神」をまつらせ、
市を開いたのが始まりと伝えられています。
町村というのは、僕たちがシェアビレッジの活動を展開している地域です。
今、朝市の中心地になっている五城目町からはおよそ5キロほど離れた山よりの地区です。
もともと馬場目城下で始まった朝市でしたが、
馬場目城が滅びたあと、
藤原氏がここ一円を治めるようになってから、
五城目城下に市が移され、今に至ります」
柳澤さんによると、
江戸時代は、久保田と能代や槍山の中間、そして阿仁鉱山への物資補給の基地となり、
市は流通の拠点として栄え、さまざまな職人が集まり、
林業や農作業、生活に必要なものすべてがそろっていたそうです。
柳澤さん「この市場はいつ来てもいいんですが、とりわけ平日の午前中がオススメです。
地元の人たちが日常の買い物をしに来ている光景を見ると
やっぱりいいな、これを大事にしたいな、と思います」
次に朝市の南入口にある
酒蔵「福禄寿」を見学。
→五城目ツアー その②へ続く